フィルムを使用しないRT検査(D-RT)
近年、デジタル技術及び画像処理技術の進歩によりX線フィルムを用いないD-RTが医療分野をはじめ工業分野にも普及してきています。透過写真はデジタルデータとして記録され、フィルムはもとより、現像液や定着液を使用しないため、廃液など廃棄物による環境負荷が低減されます。試験結果はデジタルデータとして保存されるため。保存環境によるフィルムの劣化や保存場所の確保などの問題がなくなります。また、画像データと共にプロジェクト名や接手番号、試験体番号も保存できるため、検索等の管理が容易になります。JISにおいても「JIS Z 3110:2017 溶接継手の放射線透過試験方法―デジタル検出器によるX線及びγ線撮影技術」という規格が制定されました。